DXMで飛びすぎて 神様の前で土下座した話(バッドトリップ)
★デキストロメトルファン、通称「DXM・メジ〇〇」★
個人輸入で手軽に入手できるサイケ系のお薬です。
市販薬ではコンタWやブロンL液が有名ですね。
一部界隈では「抗うつ薬の代わりになるのでは?(*諸説あります)」とまで囁かれ、界隈内でいろいろと研究や実験もされている人気のあるものです。かくいうわたしも愛用しており、家に在庫が3箱あります。確かに、飲んだ翌日不思議と元気が出るんですよね。
簡単に精神世界を体験でき、しかも元気ももらえるものですが、使い方を誤ると大変なことになります。
今日は、そんな題名の通りの失敗談を一つ。
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【1月のとある日曜日の昼 14:00】
「メジれば翌日元気だし、なんだか暇だしこのまま飲んじゃおう!」
と、メジ〇〇を30t入れました。
メジはとても薄く小さな錠剤です。(ブロン錠の1/2以下)
30錠でも一気飲みができてしまいます。
更に効いてくるまでに時間がかかり、効果も『最初は』緩やかです。
何度も経験していることもあり、いつもは30tで止めるのですが、最大何tまで入れられるのか気になり、少しずつ追って試してみることにしました。
これが最初の間違いの始まりです。
【15:35 1時間半弱経過 30t+10t】
1時間半では、効果は現れません。調子に乗ったわたしは、追って10t入れます。
しかも何を考えていたのか(多分興味本位です)、わたしはセッティングを一切行わず、オープンワールドのゲームを延々とプレイし続けていました。
★DXMを行う時のセッティングは、とても大切です。
安心できる環境、自分の好きな匂い、好きな飲み物、好きな音楽。
特に聴覚優位に立つわたしは、音楽に影響されやすく、その時聞いている曲でどんな世界に潜っていくのか決まります。(何が優位に立つかは人によると思いますが、音楽は本当に大切です。)
【17:00 3時間弱経過 40t+10t】
DXMは、体感でおおよそ3時間ほどで効果が顕著に現れます。
ゲームに集中できず、景色に違和感を感じてきます。まだ入れられるかな?と更に10t追いました。
最後のツイートは「ぬいぐるみに囲まれて、猫の王様になるんや~」です。改めてみると既にパキってますね。
ここでセッティングをしていないことを思い出します。アロマを炊き、テレビから大音量のEDMを流し、ぬいぐるみを抱き、毛布にもぐりました。もう既に足元はふらふら、スマホをうまく使えないほどキマっていました。
そのままアイマスクをして、わたしは眠りに落ちてしまいました。
【20:35 6時間半弱 50t】
30tを入れてから6時間弱、さらに追い続けてから3時間弱、ふと目を覚まします。
目を開けると、全く知らない場所に居ました。世界がオレンジ色に染まっていて、視界の端がルーレットのように回り続けています。見覚えのあるものは何一つありませんでした。わたしはそこで「パニック」を起こしてしまいます。体を動かしていないはずなのに、景色はふらふらと動き続けます。前へ進み、横へ進み、雪崩れるように落ちていく。また景色が回転して、知らない場所に立ち、さまよい続ける。目を開けているのかも、閉じているのかもわからない。体を動かしているのか、動いていないのか、それとも、もはや動かすことができないのか。何も自分の意志で判断することができません。
★これがいわゆる「バッドトリップ」(BAD)という体験です。
回転し続ける画面に目を回しながら、意識は進み続けます。
と、突然意識が停止しました。ある場面で固定されたのです。
それは、「すべてがオレンジ色の世界で、神様の前でわたしが土下座をしている姿」でした。遠目で見えるヴィジョンですが、確かにわたしが土下座している姿を、わたしが見ているのです。それ以降は思考と意識が停止して、動くことも、考えることも出来なくなってしまいました。
【20:51】
ふと、起き上がることができるようになりました。意識は固定されたままです。
現実とトリップ、二つの世界がまぜこぜになって、目の前をぐらぐらしています。
突然体から何かがこみ上げ、とっさに現実の目に入ったゴミ箱に顔を突っ込みます。思い切り嘔吐しました。酸っぱいにおいが部屋に広がり、少し現実に戻されます。
ようやく動く手で音楽を消して、換気をし、なんとか恐ろしいビジョンから逃げることができました。
【21:20】
震える手でツイートをし、ラインをし、とにかく現実へ助けを求めました。
気付いてくれた友達が落ち着くまで電話をしてくれました。
上手く現実へ誘導してくれる相手がいると、安心してトリップを行うことができます。
何人かの友人とやり取りをし、パニック時に送ってしまった誤ラインの謝罪をし、何とか落ち着いていきます。
【22:47 9時間弱経過】
ここでやっと完全にシラフに戻ることができました。
気付いてみると、部屋は荒れ放題、ごみ袋の惨状、異様な匂い、謎に積まれたぬいぐるみたちなど、部屋は大変な有様でした。
やはりDXMをするときには生半可に入れ、無暗に追うのではなく、しっかりとセッティングからし、適量を飲むようにしようと思った体験でした。
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最後に、あの時電話やラインに付き合ってくれた友人たち、本当にありがとう。
ちなみに、BADに入った翌日も、きちんと元気は出てくれました。
やったね。これだからDXMはやめられないぜ。